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褐釉矢筈口水指
高取 桃山時代 17世紀前半 最も桃山らしい典型的な矢筈口水指を手本にしているようで、やや口の丸みが強調されています。粘土叩き締め法で作り、叩き込んで締め上げた古典的な高取焼内ヶ磯窯の作品です。全体に堂々とした量感も桃山の特色をよく表現しています。 |
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褐釉管耳糸目四方水指
高取 江戸時代 17−18世紀 福岡県飯塚市幸袋の高取焼は、寛文5年(1655年)福岡県朝倉郡小石原村に移りました。この時期、中央の茶の湯世界では、京焼に象徴されるような華やかさが好まれましたので高取焼の作風も寂びた風情から明るく華やかな作風へと展開しました。この管耳を付けた四方(よほう)の水指もこまやかな糸目を胴に刻み、内側に明るく複雑に変化する褐釉を掛けています。この釉色が時代の趣味をよくとらえたのでしょう。高取焼は後世まで生き延びる力を得ました。 |
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褐釉肩衝水指
上野 江戸時代 17世紀 室町時代以来、水指はおおく木製の桶が使われたために各地の窯もこの桶形をしばしば手掛けました。この作品は、焼き物が作り上げた矢筈口に桶形のアイデアを組み込んだ端正な水指であり、上野焼独特の褐釉がむらむらと掛かった寂び道具の典型であります。 |
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染付釣鐘水指
伊万里・柿右衛門様式 江戸時代 17世紀 伊万里焼・柿右衛門様式の遺品の中に釣り鐘をテーマにした色絵水指が残っています。これはその類品で染付で文様を表現した珍しい作品といえます。造形の細工はまことに入念であり、染付の模様は精緻を極め、余白に牡丹・唐草・雲龍そして細かい花唐草文とくまなく澄み切った味わいの深い染付で表現しているため、見応えのある面白い水指となりました。文様表現からみて1680年代から1690年代の作と推測されます。 |
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